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時間とともに香りと味が変化する、樽貯蔵のリキュール「PRISMA」と、熟成方法を変え誕生した泡盛「ZERO PRISMA」のセット。ゆっくりとした時を味わう、楽しい飲み比べに。
樽貯蔵 リキュール 甘み 泡盛 芳香
島を囲う海のアクアブルー、カクレクマノミのオレンジ、サンセットビーチの茜色、満天の星空のミッドナイトブルー。時刻が、季節が、雄大な自然が、まぶしい命の色を放つ、プリズムのような石垣島。そのとある一景に「いかなる画人のいかなる詩情をもってしても、その表現が困難である」と、芸術家・岡本太郎も感嘆したそうだ。
そんな美しい島の姿のような、七色の香りと味を持つリキュールがある。1955年の創業以来、石垣島ならではの「地釜蒸留」、古樽で長期熟成させる「八重泉樽貯蔵」など、ゆっくりと手間をかける技を凝らしながら、この島の酒造りを担ってきた八重泉酒造の「PRISMA(プリズマ)」だ。伝統の泡盛造りに加え、酒類の枠を超えた楽しみ方を提供しようと、新手法による商品開発に挑戦し続ける、代表の座喜味盛行さんが生み出した、新たな“島の色”でもある。
着任以来、米所・石垣島の米を使った泡盛「島うらら」をはじめ、青い花の色が美しいオーガニックハーブリキュール「Butterfly Pea(バタフライピー)」など、味わいに彩りある新銘柄を次々に誕生させている座喜味さんであるが、そのなかで一押しだというのが、2021年に発売されたリキュール「PRISMA」だ。新樽「スパニッシュオーク」貯蔵に挑んだ泡盛ベースのリキュールは、これまでの樽貯蔵による商品とは、まったく違う表情を見せる一本に仕上がっている。熟成にスパニッシュオーク樽を選んだのは、多彩で華やかな樽の香りでいて、芳醇な味わいに仕上げるため。加えて、色と香りをすばやく泡盛に移す新樽で1年寝かせられた「PRISMA」は、泡盛らしい甘さのほか、バニラのような香りの豊かさも特徴的に含むリキュールに成長を遂げた。
同じ原酒を使いながら、熟成工程をタンク熟成に変えた「PRISMA」の“双子”が誕生している点も、この銘柄の見逃せないところ。米由来のピュアな甘みを素直に引き出した泡盛「ZERO PRISMA」が存在するのだ。そして“成長期”、熟成時間を等しく過ごしたふたつの銘柄の魅力は「ZERO PRISMAセット」に詰められている。ストレートで最初に注いだ時、空気に触れさせた時、ロックやハイボールにして冷やした時など、時間軸とともに七色に香りと味が変わるリキュール「PRISMA」と、ロック、ストレートで率直に味を楽しむ泡盛「ZERO PRISMA」には、驚くほどに異なる呑口と個性を感じ取ることができる。それは、貯蔵方法で顔や性格を変える酒造りの奥行きだけでなく、時や歩みを味わう酒の楽しささえ、伝えてくれるだろう。