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HOME › 手造り焼酎 石蔵 焼き芋
特徴的な糖度の高さから蜜芋と呼ばれる「紅はるか」の焼き芋を贅沢に使用した、2022年の新商品。老舗酒造メーカー・白金酒造の発売間もない銘柄を、数量限定で入手。
蜜芋 かめ壺仕込み 薩摩焼酎 芋焼酎 原料香
焼き芋にすると、なかには糖度60度という驚きの甘さになるという魅惑のさつまいもがある。しっとりとした食感に、なめらかな口どけ、濃密な甘さから“蜜芋”と呼ばれる「紅はるか」である。そのままでも十分に、スイーツである紅はるかは、嗜好品として、製菓の素材などとしても重宝される人気の品種だ。
この贅沢な紅はるかをなんと、焼酎にしてしまった人がいる。鹿児島県姶良市の老舗酒造、白金酒造の川田庸平さんである。
「とにかく、芋の魅力を楽しんでもらえる商品を作りたかったんです」。その気になる銘柄というのが、「手造り石蔵 焼き芋」だ。明治の手造り焼酎を再現した、甘く華やかな看板商品「石蔵」を、格段に濃厚な味わいに仕上げた逸品だ。熟成を加え糖蜜を高めた芋を使用した焼酎造りには、どうしても製造量が落ちてしまう側面もあったが、個性的な焼酎開発への情熱が、川田さんの挑戦を支え続けた。
郷土の偉人・西郷隆盛がここ、白金酒造を訪れたという有名な逸話が残されている。それほどに、白金酒造のあゆみもまた、その長さでは群を抜いている。明治2年創業、2023年で155年を迎える白金酒造は、鹿児島県内で現存する蔵のなかでも、最も歴史ある酒造。創業当時から変わらずに働き続ける、登録有形文化財でもある石蔵、屋内の「室屋」「甕」、希少な「木樽蒸留器」とともに、現代に伝統の酒造りを繋いでいる。
また、オートメーション化という時代の流れのなかでも、酒造りにおいて一貫して守り続けているポリシーは「人の手をかける」ということ。芋の皮やヘタ、傷んだ部分を排し、雑味や渋み、苦味を除く「磨き芋仕込み」をはじめ、数値化できない微小な変化を読み取る必要がある製造工程では、職人の感覚や判断が尊重されている。そんな焼酎造りのもとでは、芋本来の旨味や香りが引き立つ、高い酒質の焼酎が数々と誕生している。
「どなたにでも、すぐに違いを感じていただけると思います。焼き芋の風味を、存分に味わってください」。川田さんの言う通り「手造り石蔵 焼き芋」は、焼き芋の香ばしさと、トロッと濃厚な口当たりに、紅はるからしい甘さに恵まれている、感動的な味わいが広がる一本だ。飲み方は、焼き芋の香りを広げてくれるお湯割りや、ふくよかな風味に仕上がる緑茶割りがおすすめ。水筒(アルコール対応)に、焼酎とお湯を1:1で入れてシェイクし、焼酎をやわらかく、まろやかな口当たりにするアイデアは、酒造直伝の楽しみ方だ。焼酎をゆっくり味わいたいなら、オリーブやサラミ、モッツァレラチーズなど、香り豊かでコンチネンタルなフードをぜひお供に。
「私たちがこれまでお届けしてきた商品のなかでも、まったく新しい感覚の焼酎に仕上がっていると思います」。酒造が自信を持って届ける銘柄は、2022年に誕生した貴重な1,200本をはじめとし、今後は毎年、限定本数で登場予定だ。