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完全無農薬栽培鯉農法米である阿蘇産の「五百万石」と、球磨川源流の伏流水、清酒に頻用される熊本九号酵母を使用。吟醸のような甘み、果実香の爽やかさが自慢の本格焼酎。
軽やかさ 食中酒 球磨焼酎 米焼酎 果実香 減圧蒸留
古来から川のほとりでは文明、国家、街に文化と花開き、人と川との深い繋がりについては差し詰め、言うまでもない。ここ、熊本・球磨地方においても、例外はない。日本三急流、熊本でも最大ある清流・球磨川が流れる地域には、有数の米どころが形成され、良質な米から造られる米焼酎もまた発展した。河川に沿うように、今では27もの酒造が蔵を構えている。その川の最上流に蔵を構えるのが大石酒造場だ。その清水を汲み、仕込みや割り水として使用する、大石酒造場の酒造り。軟水で、焼酎の特徴をクリアに表現するという球磨川の水を使った焼酎は、個性豊かに10種類もの銘柄として揃っている。
「米が美味しければ、お酒も当然に美味しくなります。究極の酒造りを目指したとき、米作りから徹底する、という結論に辿り着きまして」。もちろん自然の恩恵のみに頼ることなく、譲れない酒造りへの静かな情熱を燃やすのが、専務の大石和教さんだ。自社生産法人「大石農場」を立ち上げ、平成21年からは原料米の栽培もスタート。結果、焼酎の甘みを格段に上げることができた米作りでは、焼酎粕から酵素を作り、土に戻す循環型の栽培にも取り組んでいる。また焼酎に香りを与えるチャレンジングな酵母の選びにも工夫を凝らし、目下、新たな銘柄の開発にも挑んでいるという、果敢な人でもある。ならばおすすめをと伺うと「実は、日本酒でよく使われている酵母を使ったお酒もあるんですよ。」と勧めてくれたのが「源流の蔵」だった。
旨みと味わいに富む、阿蘇産の「五百万石」の米を使い、発酵は低温でじっくりと時をかけ、減圧蒸留により軽やかでフルーティーに仕上げた「源流の蔵」。りんごのような香りと、甘く爽やかな味わいは、さながら吟醸のようでもあり、普段は日本酒を愛飲する人々からも評判だ。日本酒よりもすっきりと飲めて、クセがない焼酎は、ビギナーにも太鼓判を押す。そのまま冷やして飲む人も多いが、ソーダ割りでは香りが立ち、甘みもぐんと増す。トマトジュースで割り、レモンをひと絞りするのもいい。どちらもおすすめは軽やかに飲める[3(焼酎):7(炭酸またはトマトジュース)]。熊本の肴では、大石さんはよく「豆腐の味噌漬け」や郷土料理の「豚の骨かじり」、馬刺しなどとよく合わせるのだそうだが、すっきりとした味わいの「源流の蔵」は、パートナーを選ばない。