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ミネラル分を豊富に含み、天然アルカリ性で体にやさしい人吉の温泉水を100%使用した本格米焼酎。伝統的な常圧蒸留ならではの重厚な味わいが立ち、香りもふくよかな、飲みごたえ抜群の一本。
味の深み 健康志向 温泉水使用 球磨焼酎 米焼酎 常圧蒸留
「温泉焼酎 夢」や「牛乳焼酎 牧場の夢」。温泉水や牛乳を原料にしたそれら銘柄は、常人ではとても思いつかないような、先代のユニークなアイデアにより作られた。「親父と私とは全くキャラクターが違って。ゆえに酒造りに及んでも方向性は違うものだ、と思っていました。引き継いでまもなくは、悩んだ時代もありましたね」。蔵を継ぐ以前は、世界史の高校教諭だった代表社員の下田文仁さん。先代とは確かに異なり、持ち前の歴史的観点と探究心で、500余年を誇る球磨焼酎の歴史の原点に立ち返り、古の球磨焼酎を追求している。そんな取り組みのなかで、焼酎の歩みを紐解くほどに、先代の自由な発想こそ、焼酎の原点とも言えるスピリットであることに気が付いたそうだ。
「昔の人って奇をてらってではなく、お米が足りずに何かの代用で、単純に美味しいからと自由にさまざまな原料を試して、今では多様な焼酎が誕生しているんです。そうすると温泉水を、牛乳を使うことだって当然に良いんだ、と気づいたわけです」。
歴史を愛する人には、ロマンチストが多い。まして酒に「夢」と名付ける人も、例外ではないのだろう。道は違えど「ロマン」を求めた点で繋がった、蔵人から蔵人へと継がれた、夢の名が付く酒のことを、なおのこと知りたくなる。「フランスには温泉を飲む習慣があって…」と話を続けてくれた下田さんは、人吉地方に豊かに湧く温泉水と、おすすめの「温泉焼酎 夢」との、ちょっといい関係について教えてくれた。
蔵に湧く、体にやさしいアルカリ性の温泉水を仕込みから割水と使い、口当たりと香りは柔らかに、米本来の十分な甘みを含ませながら、それでいてしっかりとした味わいには、深さと重厚さも感じられる「温泉焼酎 夢」。温泉由来のにおいはせず、舌に、鼻に複層的に織りなすように、味、香りと移ろう。もっとも健康志向の焼酎は「酔い覚めがいい」「痛風だけどこれならば」と愛飲する人も多々あり、体に気遣う人々にとりわけ評判だそうだ。「燗をつけて甘みを引き立たせ、氷に注ぐ燗ロックもいいですが、温泉気分でお湯割りなんていかがですか」。伝統的な常圧蒸留の「夢」には、濃厚な肴がいい。例えば、鮎の甘露煮やきくらげの佃煮。味噌ステーキやスペリアリブソテーなど。のどが鳴りそうな晩酌の余韻は、夢のあとにも続きそうだ。