看板銘柄、個性派の「白百合」を、伝統の黒麹「イヌイ菌」で仕込んだ特別限定酒。イヌイ菌独自の風味と、白百合の濃厚な香りが重なる、芳醇で力強い一本。
「このShirayuriを例えるなら、そうですね。ダンディな人かな」。「この泡盛を人に例えるなら、どんなイメージですか？」と、3代目の池原優さんに問うた時の答えである。看板銘柄「白百合」をトラディショナルなイヌイ菌で仕込んだ池原さんの自信作は、白百合らしい濃厚さに加えて、辛口でスモーキー、極めて力強い味わいの一本である。「昨今は飲みやすいお酒が確かに人気ではありますが、僕はパンチある酒がどうしても好きで。このShirayuriを選んでくださる方も、例えばみんなが飲んでいるものでなく、俺だけが知ってるとか、こだわることに喜べる方が多い印象です」。さらに愛飲者からは「葉巻の味や焚き火のシーンによく合う」という声もあり、ロマンチックな時を愉しむ大人には、とりわけ絶賛されている。
「Shirayuri イヌイ菌仕込」は、特にワイルドな味を好むという、米国最大級のスピリッツコンペ「サンフランシスコ・ワールド・スピリッツ・コンペティション 2021」で、泡盛部門「ダブルゴールド」「ベストオブクラス」に選出されたことで、ダンディな大人たちから愛される理由を大きく裏付けした。以降、一流を負う全国のバーからの注文が絶えず、店頭ではウイスキーボトルとよく肩を並べているそうだ。また、受賞の機会は、手間をかけた黒麹仕込みはもとより、白百合の濃密な香りとイヌイ菌の風味を生かす荒濾過に挑んだ、池原さんの創意の掛け算と情熱が報われる出来事でもあった。
断然、常温のストレートがおすすめの「Shirayuri イヌイ菌仕込」。猪口やワイングラスに注いで少量ずつを、ぜひ時間をかけて楽しんでほしい。この時、酒そのものは肴のイメージで。辛口で苦味もあるShirayuriは、ソーダ割りだと肉料理や濃厚な味付けの料理にも相性が良い。「料理に酒を合わせるのではなく、Shirayuriに料理を合わせてもらえたら」とShirayuriを軸としたペアリングに太鼓判を押す池原さんは、主催する「シラユリナイト」で、Shirayuiに合うメニュー提案を地元ホテルと共同で行う企画も、2021年に見事に実現させた。
